就労支援施設との連携を強化しています。

当施設が行う各種のプログラムは、基礎体力や基礎学力、社会性の向上を目指す支援やSSTなど多岐に渡りますが、これらは、小学校等において、今すぐに効果が見られる即効性を意識したものであると同時に、いつか来る将来の就労や、大人になってからの社会生活を自立して行う能力を身に付けるといった最終目標を見据えたものでなければならないと私たちは考えています。

これは、単に今現在施設をご利用いただければ良いということではなく、将来に役立つ基礎能力や社会性、PCスキルを、今のうちに少しでも身に付けて欲しい、それが私たちの責任であるという考え方であり、放課後等デイサービスとしては当然のことなのですが、当たり前をあえて言葉にして、スタッフ間で話し合い、目標として設定した上で支援に当たらせていただくことを意識しています。

この取り組みの一つとして、現在、周辺地域の就労支援施設との連携強化に力を入れていますので、そうした状況についてご報告させていただくため、こちらのページをご用意しました。

就労支援施設との連携で得られる効果

就労支援施設は、近い将来、具体的にはお子様が18歳以上になった時に、もしも継続した支援が必要な場合や、一般就労を目指すための助走期間が欲しい場面、就職先を見つけたい時などに選択肢となります。また、その施設に直接就職して雇用関係を結ぶタイプの施設もあります(A型)。

このような施設と、18歳までご利用いただくことが可能な放課後等デイサービスが連携を深めることによって、例えば以下のような効果が期待できるようになります。

①職業体験の機会を得られる
②プログラムの内容が否応にも就労を意識したものになる
③継続した支援が必要な場合に隙間なく引継ぎができる
④就労に関する相談先をご案内できる
⑤児童の特性を把握している放課後デイが地域の就労支援施設の情報を把握しておけば、いつかもし必要なタイミングが来た時に事案に適した施設選びをお手伝いできる

上記は一例ですが、これらについては既に現実のサービスとしてご提供することが可能です。

例えば先日訪問した小山市のA型+就労移行施設では、その施設に就職して時間から時間しっかり働く中で、お給料を受け取りながら、働くために必要な能力を訓練することができます。また、支援を受けて一般就労を目指すことも可能です。別の日に訪問した近隣の施設では、農業に生き甲斐と働く喜びを感じながら、多くの利用者さんたちが生き生きとお仕事をする様子が見られました。

私たちは、まずは何よりも基礎力強化。社会性向上。このことに全力を尽くしますが、将来もし継続した支援が必要となった場合においても、一般就労に向けた助走期間としての施設利用など、様々な選択肢を即座にご案内できる体制を整えます。必要な時に、大丈夫ですよと言える施設、適切な情報をお伝えできる施設であるために、今後も周辺地域との連携を深めて参ります。